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薬剤部

スタッフからのご挨拶

スタッフ

薬剤師 4名 調剤助手 1名

ごあいさつ

薬剤師の仕事って? そう思われたことはありませんか?

私たち薬剤師は、皆様から信頼されるように日々努力しています。薬は本来“からだ”にとって異物そのものです。 正しく使えば良薬となりますが、間違った使い方をすれば悪薬となります。皆様に処方されたお薬が“良薬”となりますよう私たちは様々な業務を行なっています。

主な業務を簡単にご紹介させて頂きます。

薬剤部の業務について

調剤業務 (内服薬・外用薬)


当院では、外来患者さまについては院外処方を発行しているため、主に入院患者さまと、併設の老人保健施設入所中の患者さまの調剤を行っています。

医師の処方に基づき、用法・用量・相互作用(お薬の飲み合わせ)・重複投与などをチェックし、調剤しています。 調剤されたお薬は、調剤者とは別の薬剤師が監査し、患者さまにお渡しします。 患者さまの状況に合わせ、お薬の性質を考慮した上で一包化(錠剤や粉薬を飲む時間ごとに一回分ずつパックすること)や、錠剤の粉砕も行なっています。

※お薬によっては、シートから出した状態で放っておくと湿気を吸って性質が変わってしまう場合があります。 そういったお薬では一包化が出来ないため、薬剤師の判断でシートのままお渡しすることがあります。 また、錠剤によっては特殊なコーティングを施すことで、ゆっくりと溶けて効いてくるようになっているものもあります。 そういったお薬は、粉砕すると性質が変わってしまうため粉砕できません。 そのような場合には粉砕できる別のお薬や、粉薬・シロップ剤等への変更を医師に提案しています。

調剤業務 (注射薬)

調剤業務 (注射薬)
医師の処方に基づき、投与量や相互作用、混合に伴う変化(配合変化)がないか等をチェックした後、 入院患者さま毎のケースへ一日分ずつセットし、 別の薬剤師が監査を行ってから病棟に払い出しています。

※配合変化とは
お薬によっては、混合することで互いに化学反応を起こして成分が分解したり、別の物質に変わったりすることがあります。 他にもお薬の成分が析出(溶けきれずに出てくること)することもあります。 配合変化が起こると効き目が下がってしまうばかりか、逆に害になってしまうこともあるので、こういった配合変化の有無を確認するのも、薬剤師の重要な仕事の一つになっています。

製剤業務

市販されていない医薬品を独自の方法で配合調製しています。 例えば、咳水(咳を鎮めるお薬)・あせも水(あせもの塗り薬)・咳を鎮めるための吸入薬などです。 また、医師からの依頼により特殊なお薬を調製する場合もあります。

薬剤管理指導業務 (病棟業務)

ママさんナースの声
入院中の患者さまの病室へ伺い、お薬を正しくかつ適正に服用(使用)して頂くため、出来るだけわかりやすい言葉で説明を行なっています。 また、患者さまからの質問や疑問にお答えすることで、入院治療中のご不安を少しでも和らげて頂けるよう努めております。

そのほか、服用中のお薬について、効果が出ているか、副作用は出ていないか等の確認もしております。 特にハイリスク薬(使用に関して特に注意が必要なお薬)を服用・投与されている場合には、血液検査の結果等も確認し、特に注意して副作用や相互作用のチェックを行っています。

医薬品情報業務

患者さまやスタッフからの質問などに迅速に対応出来るよう、医薬品に関する情報をあらゆる方面から収集し管理しています。

院内各部署へは採用薬情報や適正使用のための情報などを発信しています。そして患者さまへはお薬の説明書として提供させて頂いております。 また、新しいお薬が採用になった場合には、薬剤師会を通じて近隣の調剤薬局に情報を提供しています。

医薬品品質管理

患者さまに安心して医薬品を服用(使用)して頂くために、院内採用医薬品について最適な状態を維持すべく、 温度・湿度・品質・有効期限・在庫などの管理を行なっています。 また、病棟や各診療科に配置してあるお薬についても、定期的に使用期限や保管方法が適切か等を確認しています。

持参薬鑑別

入院時に持参されたお薬の内容・残数を調べ、入院後も持参薬を適切に使用できるよう医師や看護師に情報を提供しています。 また、当院に採用がないお薬を服用中の方には、代わりになるお薬の情報を医師に提供しています。

チーム医療活動

院内感染の防止を目的として、院内感染防止委員会の一員として院内ラウンドに参加しています。 そして、抗菌薬の使用状況を定期的に解析し、適正な抗菌薬使用に役立てています。 また、栄養サポートチーム (NST) の一員としても活動しています。 NST は栄養状態の改善が必要な患者さまに対して、最もふさわしい栄養管理方法を検討・提供するチームで、患者さまに処方された栄養剤や点滴の使用量について検討し、適切な使用量を提案することが薬剤師の主な役割です。

以上、簡単ではありますが、私たち薬剤師の業務をご紹介させて頂きました。

今後、患者さまへは安心かつ安全なお薬を提供し、正しく適正に服用(使用)して頂けるよう他部署のスタッフと協働して参ります。 また更に、他施設の医師・薬剤師に薬の重複や飲み合わせについて確認していただくことも非常に重要ですので、 お薬の説明書(写真付)やお薬手帳を有効に活用して頂けるよう努めて参ります。

多可赤十字病院