2021年6月8日

多可赤十字老人保健施設で発生した新型コロナウイルス感染症のクラスターが終息したことをお知らせします。

4月12日、最初の通所利用者の感染発覚後、保健所の指導のもと、直ちに通所利用の停止、職員の濃厚接触者の自宅待機などの対応を行いましたが、その後、不幸にも入所者の方々や老健職員に感染が及びました。最終的に、4月12日の通所サービス利用者15名中持ち込まれた方を含めて4名、入所者78名中18名、職員51名中7名の感染者が出ました。

感染された利用者の方々は、感染第4波でほぼ医療崩壊の状態にあった中、感染症指定病院への入院はほとんどかないませんでした。やむなく、軽症の方は老健での観察、重症の方は急遽多可赤十字病院内に工事をして感染病室を作り、病院で可能な限りの治療をさせて頂きましたが、不幸にも治療の甲斐なくお亡くなりになった方もおられます。

お亡くなりになった方々には深くお悔やみを申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈りします。

老人保健施設での施設内感染は5月18日に最後の感染を認めて以来、新たな感染の発生がなく、5月31日に感染していない全入所者および全職員にPCR検査を行い、全員の陰性を確認しましたので、クラスターが終息したと判断しました。

施設内は徹底的な消毒を行い、今後は入所者の受け入れから再開します。通所利用の方への対応に関しては検討中ですので、今しばらくお待ち頂くようにお願いします。

私たちとしましては精一杯の感染予防をしてきたつもりでしたが、このようなクラスターが発生したことは非常に遺憾であります。今後は今まで以上の感染防御策を講じ、安全にご利用頂けるよう今まで以上に努力を続けていくつもりです。

いろいろとご心配をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます。今後もご理解、ご協力の程よろしくお願いいたします。

多可赤十字老人保健施設所長

多可赤十字病院院長