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Japanese Red Cross Society

病院長からのご挨拶

赤十字は、アンリー・デュナン(スイス人:第一回ノーベル平和賞受賞者)が提唱した 「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」ことを目的とし、 世界190の国と地域に広がる赤十字社・赤新月社のネットワークを生かして活動する組織です。 日本赤十字社はそのうちの一社であり、西南戦争における負傷者救護で初めての活動を行って以来、 国内外における災害救護をはじめとし、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動しています。

病院組織としては現在全国に大小92病院を展開し、高度急性期医療から地域の慢性期の医療までそれぞれの地域に必要とされる医療を提供しています。

多可赤十字病院は昭和20年に柏原赤十字病院の分院として設立され、昭和23年中町赤十字病院として独立、 その後発展し平成22年より多可赤十字病院と名称を変え現在に至っています。 本院の医療圏の中心となる多可町は人口21200人、65才以上の高齢化率は34%(2015年)で、 全国平均の26.6%を大きく超える高齢化率で、まさに日本の将来の縮図と言える地域です。 厚生労働省は2025年にピークを迎える高齢者の増加に対し、地域包括ケアシステムを中心に様々な政策を進めつつあります。

多可赤十字病院では常に国の政策の一歩先を読み、高齢化に対して早くから取り組み、地域完結型の医療の完成を目指して来ました。 昭和63年には全国最初の老健施設を創設、さらに訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、在宅介護支援センター、 地域リハ・ケアセンターでの通所リハビリ、はつらつ健康事業などを展開し、地域の開業医の先生方とも力を合わせて地域完結型医療システムを発展させてきました。

今後も高齢者に対する医療だけで無く、急性期疾患(症状の発現が急激で、経過が短い疾患。状態がどんどん変わっていく状態)は勿論、 亜急性期、回復期リハビリ病棟(急性期を過ぎて、リハビリや退院支援を行う段階)で十分な社会復帰への準備を行って頂けるように努めます。 さらに終末期の患者様には患者様の尊厳を守り、人生の終末期を穏やかに、有意義に過ごして頂くようお手伝いをさせて頂きます。

また予防医学にも尽力し、健康診断、ドックなどの事業もさらに発展させていきたいと思います。

文頭に65才以上の高齢化率について書きましたが、今年、日本老年学会は「高齢者は10年前に比べて身体、知的能力が5〜10才は若返っている。 65〜74才の大多数の人は活発な社会活動が可能であり、凖高齢者と定義。 凖高齢者は仕事やボランテイアなど社会に貢献しながら高齢期に備える時期である」と提言しました。 これに対して高齢者は休ませるべきとか、年金制度に悪用されるなどと一部の国民の反対の意見もありますが、 これからの地域包括ケアシステムの中心として活躍すべきは凖高齢者だと考えます。 地域の皆様と一緒に多可地域の地域包括ケアシステムを発展させていきたいと思います。

現在病院の経営は他の地域の病院と同様に、医師不足と厳しい医療行政の中で、厳しい状況は続いていますが、 地域のみなさまの健康をお守りするために、職員一同頑張ると同時に、多可赤十字病院を魅力的な病院としてさらに発展させ、 次の時代の地域の医療を背負っていく有能な医師、看護師などの医療人を育成することも当院の使命と考えています。

今後ともよろしくお願いします。

2017(平成29)年 4 月 1 日
病院長 西村 一男

病院長紹介

院長西村一男
西村  一男
にしむら かずお

【資格】

医学博士
日本泌尿器科学会専門医
日本泌尿器科学会指導医
日本泌尿器科学会評議員

【略歴】
昭和51年
京都大学医学部卒業
昭和51年
京都大学医学部泌尿器科
昭和52年
(財)田附興風会医学研究所北野病院
昭和59年
京都大学医学部泌尿器科教室文部教官助手
平成元年
大阪赤十字病院
平成7年
大阪赤十字病院泌尿器科部長
平成23年
大阪赤十字病院副院長兼泌尿器科部長

日本赤十字社病院長連盟イクボス宣言

私たち赤十字病院グループの院長はスタッフの声に耳を傾け、継続的にキャリアを積んでいける 多様性ある職域環境を整備するようワーク・ライフ・マネジメントに努力します。

※イクボスとは、『職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、 その人のキャリアと人生を応援しながら、組織も結果を出しつつ、自らの仕事と私生活を楽しむことができる上司のこと』と定義されている